林檎の木の道

林檎の木の道 (創元推理文庫)

林檎の木の道 (創元推理文庫)

読了。

「今夜は機嫌がいいじゃない」
「夏休みもずいぶん過ぎた。おまえと喧嘩するほど暇じゃないさ」
「わたしたち、喧嘩なんかしたっけ」
「どうだかな。人間には役割りがある……怒る人間と、我慢する人間と」

高2の暑い夏休み、以前付き合っていた宮沢由実果が御宿で自殺した。その夜、渋谷にいた彼女からの呼び出しを断っていた広田は、宮沢の幼なじみとともに調査を始める――。


またか!
逆に考えるんだ。「自殺した知人を調べる男女ペアシリーズ」 の第三弾とすれば気にならない……! なんて思ったり。まあ実際、細かいことですよね。漂う雰囲気なんかは毎回変わってますし。
126頁「そうでしょう。わたしはいつだって、ちゃんと冷静よ」 勝手が過ぎる女の子に振り回されて、しかもそれに自覚がないという……。だがそれがいい。154頁「由実果のことが好きだったって、そう言えばいいのよ」 ああ、これは個人的にクリティカル……。


しかしまあ、このまま続けて読んでると食傷気味になりそうなのも否定できません。さて、どうしましょうか。