C^3 ―シーキューブ― 5

C3‐シーキューブ〈5〉 (電撃文庫)

C3‐シーキューブ〈5〉 (電撃文庫)

読了。

「確かに、お前はしてほしくないことをやったよ。でも……それが全部無駄だったなんて言うのはあんまりだ」
「そうだ、フィアくん。君の行動は明確に間違っていたが、私にとっては何より尊い。無意味だと笑うことは誰にもさせない。それはきっと、気高く、誇っていい――間違いだ」

体育祭をなんとか無事に終えた大秋高校。そこでは今、文化祭が始まっていた。春亮たちのクラスは、「えーと、えーと……《真紅の輸血パック》 二つ、だ!」 ――ナース喫茶をやっていた。だがそんな彼らをよそに、事件は進行しつつあった。


なかなか楽しかったです。
何でしょう、このシリーズは何故か、読む前は期待値が下がっていて、読んだ後にそれをちょっと上回る……という美味しいポジションにいます。うーん……ラブコメ部分はベタでありながら、それ以外でちょっと驚く展開が盛り込まれている、とか? 今回は例えば、209頁「自分自身を傷害していた、、、、、、、、、、、」 ですね。とりあえず時間ギリギリまで待って、とかそんな浅い考えをぶっちぎりにされました。
以下コメント。76頁「我が部族ラーヤで意味するはイサマナイを意味します」 雲……知……褐色……、UNTI……? いやいやいや。192頁「来なさい、変態水着女」 この2人もちょっと驚いた要素ですね。特に白穂は冷徹な印象しか残ってなかったので。そういやそんな設定あったなー、と。293頁「あれ……おかしい、な……?」 確かに、屋上で2人だけのはずが watching... (+3) とかいう状況を考えると、笑えてきますよ?


いんちょーさん大活躍の回で、もうメインヒロインじゃね? ってぐらいですが……実際それは有り得ない*1ので、ちょっと残念です。本当。

*1:メインならこんな足早な展開じゃないですしねー。