人類は衰退しました 4

人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)

読了。

ようやくポケットから妖精さんが頭を出しました。
「ごぶさたしております」
「はいはい」
「にんげんさんがたくさんいると、たいそうきんちょうしたそうな」
「風聞風に言われても」

現在、クスノキの里では物資が不足中。とくに肉類は貴重で、配給を受けるには相応の仕事をしなければなりません。そしておじいさんの代わりに仕事場へ向かったわたしは――。


楽しかったです。
どんどんと妖精さん分が不足していった2,3巻でしたが、4巻にてようやく補充されました。なんというシュール。楽しいです。31頁「条件反射的に箱に入る猫」 とか、172頁「奇声をあげて猫キック」 とか。特に後者は猫キックが容易に想像できてかわいさ倍増。妖精さんって基本的に、超科学を備えた猫だったんですねー……。あと印象に残ってるのは、一斤くんとか、フィッシュツリーとか、空豆+マメトリグサとか。特に3つ目のギミックはすっごい素敵です。
以下コメント。21頁「STEP1」 いきなりぶっ飛んだ! こえー! 田中ロミオこえー! 掴みはバッチリにも程があると思います。133頁「四暗刻スーアンコー単騎待ち」 おじいさん……。195頁「大勢の前で恥もかきました♪」 音符ひとつで、いやーんな感じのニュアンスが伝わってきます。こえー。240頁「……かぞくが、なんびょうにかかっても」 不意打ち! 不意打ち!


王国があまりに素敵なネバーランドで、読んでてずっと楽しかったです。次も期待。