メイド刑事 8
- 作者: 早見裕司,はいむらきよたか
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2009/02/14
- メディア: 文庫
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「あの、葵さん、私、なんと言っていいか……」
「何も言わなくていいわ」
葵は微笑んだ。
「わざとやったことではないのだから。それに、いくら頭にきていて、私たちがメイドだといっても、何を言ってもいいというものではないわ。土下座だなんて、悪趣味よ。だからこそ、御主人様もあなたを助けたの」
海堂邸に送りつけられたDVD。そこには、黒須姉妹の末娘である善香の姿。そして人を襲う「狼女」 の姿――。葵は単身、怪しいと目される一ノ瀬邸へ潜入するが……。
ようやく楽しくなってきました。
今までは惰性で読んできましたが、やっとそこを通り越して、様式美が見えるようになってきましたよ。やっとです。スケバン刑事を知ってる人は1巻で感じてたことなのでしょうが……。具体的には、決め台詞である「悪党ども! 冥土が待ってるぜ!」 の直前、前口上の台詞がいちいち面白かったことです。決める所でビシっと決める姿は、典型であろうと踏襲であろうと面白いものですね。
次回で終わりとのこと。クール的には2,3話足りませんが、順調に盛り上がってきています。次も期待。
余談。
ラノベ脳なのか何なのか、96頁「では、これを読んでおけ。(中略)〜メイドに関する基礎知識だ」 という文章を読んだとき、「ああ、この資料が偏った知識ばっかりで、天然ドジっ娘メイドに扮装して面白おかしく立ち回るんだろうな……」 と自然に思ってしまいました。なにかがまちがっている……!