されど罪人は竜と踊る DD5 Hard Days & Nights

されど罪人は竜と踊る 5 (ガガガ文庫)

されど罪人は竜と踊る 5 (ガガガ文庫)

読了。

ギギナの顔が現れる。納得したような顔で告げる。
「九・七七」
ギギナが謎の数字を口にする。
「なんだその数字は?」
「ガユスの落ちかたと表情が驚くほど笑えたから、芸術点を高評価せざるをえない」

旧版の短編集「災厄の一日」 に加え、書き下ろし短編2本に文庫初収録のおまけ短編を載せた完全真説版。


面白かったです。
そして500ページ超の短編集ってどうなんですか。帯の文句を見るまで短編集とはこれっぽっちも思いませんでした! あと帯の声優二人は、かつてのドラマCDの主人公役の二人ですね。これはまさかのアニメ化フラグ……?
「翅の残照」 ……既読。20頁「生体強化系咒式第二階位<活息醒>フ・ハー」 深呼吸ワロス
「道化の予言」 ……既読。あれ、こんな重い話だったっけ? もうちょっと……いや、昔とはいろいろと変わっているのかな。
「黒衣の福音」 ……既読。といっても全く覚えてませんでしたが。少年の作った”聖像” のシーンで、ダブルクォーターパウンダーチーズを食べていたのが運の尽き。にくにく。
「禁じられた数字」 ……既読。変わってませんねー。黒ジヴという単語がDD4以前に出ているので、違和感がないかも?
「始まりのはばたき」 ……既読。といっても (ry 前回でラキ兄弟視点のバトルがあったせいか、あまり意外という感じはしませんね。
「幸運と不運と」 ……書き下ろし。妄想か空想? でも工場のシーン以外(つまり不幸) は全ていつも通りで、違和感がないのが恐ろしい。383頁「労働とは巨大な機械の部品となることだ」 があまりに露悪的でいっそ清々しいです。
「刃の宿業」 ……書き下ろし。タイトルから想起するイメージそのままの話。490頁「救いはなく、離れることが生きることではない、か」 の”介錯” がいちばん悲しい。後いちいち技名を解説するのが目につきますが、そこはつぶっておくべきですか、そうですか。
「されど極道は仁義と踊る」 ……おまけ。未収録短編だったようです。まあノーコメントで。



4月に6巻。続々と刊行されていくようで、今から楽しみです。




余談。
そういえばマーベラスツインズと同月発売が続いていたんですが、今月からはツインズが電子書籍の配信のみになってしまって\(^o^)/