とある飛空士への恋歌

とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫)

とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫)

読了。

「うるさいスケベ、のぞくなよーっ」
「そんなもののぞかないよバカーっ」
「ヘタレーっ。マザコーン。ナルシストーっ」
「根拠のない悪口はやめろっ! ぼくは勇気があるし自立しているし自分の姿を客観的に眺めることができるっ!」
「できてないよバカ――っ!」

数万人の市民に見送られ、盛大な出帆式典により旅立ちのときを迎えた空飛ぶ島・イスラ。空の果てを見つけるため――という華やかな目的とは裏腹に、故郷に戻れるあてのない旅でもある。それを知っていてなお島に乗りこんだカルエルの目は、とある女性に向けられていた。深い憎しみを持って……。


楽しかったです。
ただし、休日に一気に読もうと一ヶ月ほど積んだ*1挙句の膨れ上がった期待と比較すると、やっぱり肩透かしでした。まあ残りページ数が少なくなってきたところで、1巻のような息が詰まる展開が今から始まるとは思ってませんでしたが……。過去編に時間かかりまくってましたしね。
以下コメント。21頁「入ってたもん全部ぶちまけてやったぜ?」 6年前よりさらにねじくれてる気がしますが気のせいですか? 156頁「アリエルの顔は、びっくりするくらい両頬が真っ赤だった」 なんというフラグ……。義妹!義妹!( ゚∀゚)o彡°193頁「こ、怖いっ、怖いよアリー!」 あまりにヘタレ……! なんというか、”復讐を胸に秘めた元皇子” という設定とのギャップにビックリしました。259頁「抱きしめてくれてありがとうっ!」 いかん、アリエルもいいけどこちらも捨てがた (ry


いまのところアリエル>>>クレアですが、今後の展開ではどうなるか分かりません。というか、これって続くんですよね……?

*1:けど結局ふつうに読んだ