アニスと不機嫌な魔法使い 3

アニスと不機嫌な魔法使い3 (HJ文庫)

アニスと不機嫌な魔法使い3 (HJ文庫)

読了。

ビアンカは本気でアニスにお願いしていたが、アニスは気づかずに底ぬけに明るい笑みを浮かべていた。……ビアンカが恐怖するほどに。
「ごめんなさい。そういえばポーラ様の教会でも、恋愛の話には疎いって言われ続けてたの、私。でもそうと知ったからには、協力するわね。任せて!」
胸を叩くアニスだが、その逆頼もしさにビアンカはさーっと青ざめた。

「出かけるぞ」 と突然宣言したシドに連れられて、アニスとジークと、なぜか嫌がるビアンカとでノアに乗って旅立った。目的地は、魔法使いの塔が立ち並ぶ“紫水晶通り”。そこでアニスはシドの旧友ムルタン老人と出会う……。


わりと面白かったかな。
何だか2巻の時もそうでしたが、読む前は若干ハードルが下がっていたのでした。買う前は「最近買いすぎたしスルーしようかな……」 と思ったくらい。しかしまあ、今回で及第点+αくらいはあると分かったので、次回からはちゃんと購入リストに入れておきます。
以下コメント。60頁「お前という奴の可愛げだよな」 (少しでも) 可愛げを感じてるのか……? と思いましたが、どうも、なまぬるい視線で言ってそうです。198頁「子供が描いた、できそこないの魔導紋のような」 これはちょっとびっくりしました。まさかこんな痛快な伏線が出てくるとは思いませんでしたから! 252頁「私、いつかあなたのために戦うから」 ちょっとうるっと来てしまいました。やっぱり何か、予想以上にハードル低いですこのシリーズ。


そろそろ”典型的な「好きな子をいじめる」” 感じになってきたので、次回あたりから変化があると嬉しいかな。期待です。