とらドラ10!

とらドラ10! (電撃文庫)

とらドラ10! (電撃文庫)

読了。

「私が本当にそれを超えようと思ったら。私がそう決めたら。……あんたが泣いて叫んでも逃げられないけどね」
「……おまえ……」
――この野郎、いや悪魔、いや手乗りタイガー
「でもさ、見えない歩哨に頭吹っ飛ばされるのも困るし。あんたに私の脳漿片付けさせるのもかわいそうだし。……でしょ?」

完結編。


ようやく読みました。
万全の体調で読むつもりで1ヶ月も引っ張ったわけですが、結局眠気もそこそこに読んでしまいました。おかげで読み終わった翌日にもう一度読むはめに……。なんだか一度目は頭に入らなかったんですよね。(こうなることは分かっていたのに……!) 前置き終わり。


ついに行き着く所まで! という感じで感無量です。
とは言っても正直、読み終わってから簡単にあらすじだけを纏めると「無難だな」 ぐらいで済んでしまうのですが……。でもまあ、その迫力と密度は既巻に劣るべくもなく。9巻のラストで出てきた、いわゆる”ラスボス” に対してどう答えを出していくか……それをじっくり書ききってもらえて満足でございます。
以下コメント。93頁「世界の真ん中で愛を叫ぶんだな……」 うわあああああ (ry 133頁「俺たち、劇団春田なんだ……」 GJすぎる。こいつら……泣かせてくれるぜ。175頁「逃げるやり方しか、やっちゃんは、知らなかった……」 個人的にはここが一番泣けました。221頁「みんな戦々恐々とトイレに向かったものです」 最後に笑わせてくれるとは……!


本編はこれにて終了。しかし短編は続くようで、実乃梨の家での口調とか、北村の燃料サーチャージとか、色々と小ネタはありそう。まだまだ期待です。