火の国、風の国物語6 哀鴻遍野

読了。

「てめえ。よくも仲間を殺りやがったな?」
「ふざけたガキだ。たった一人でノコノコと」
アレスの周囲に、傭兵たちが集まってきていた。
その数は、たった、、、五人。
「……クラウディアさまの名にかけて、すべての持たざる者に剣の守りを」

北の国ディレニア王国とミレスデン王国が、ベールセール王国に向けて進軍を開始した。残虐な北の傭兵団によって蹂躙されていく平和な村々。そして解放軍と王国軍との会談の場で、クラウディアは民を救うために驚くべきことを提案する。


アレス無双(バーサク)。面白かったです。
一巻ごとのインパクトはそう大きくないんですが、コンスタントに出版されているとありがたいですねえ。今回は解放軍vs王国軍の構図にくわえて、農民vs傭兵団にもスポットが当たります。前者はクラウディアの説得会談、後者は決死隊結成の経緯など、なかなか見所があるんですが……やはり最後の「哀鴻遍野」 がいちばん良かったですね。”たった一人の援軍” なんて展開は燃えすぎる。


次回に引っ張った話は”北の姫と爆弾発言のベアトリス” ですかね。後者は、言われた方の反応はもちろん、言った当人がちょっと本気であるのも気になりますね。次も期待です。