ぷいぷい11!
- 作者: 夏緑,なもり
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/04
- メディア: 文庫
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「おお!」
陣は思わず叫んだ。
『硬い具をはさんだ柔らかいサンドイッチもこのとおり』
「腹減ってきたな。このサンドイッチは売ってくれないのかな?」
『サンドイッチでもヨンドイッチでもどんどん切れるよ』
「おかしい。俺はシリアにいるはずなのに、どうして秋葉原の駅前でやってる実演販売の台詞が聞こえてくるんだろう」
陣とシエラたち一行は、彼らを乗せた蛇神のギーギに乗ってヘロディオンを目指す。しかし故郷カンボジアから離れすぎて魔力を失い、足止めをくらってしまう。陣たちは立ち寄った鋼の産地ダマスカスで出会った美女パルミラに薔薇の城へと案内されるのだが……?
面白かったです。
ついにヘロデ王との決戦。足掛け5巻、さんざん引っ張ってきましたが「どうせ今まで通りギャグ的な戦いになるんだろ」 とか思ってたら、ヘロデ王のまともっぷりにビックリ。そして強い。真っ直ぐに強い。今までの敵はどれだけ強くても屁理屈で倒せたりしましたが、それも通用しなさそうな雰囲気でした。
以下コメント。89頁「本田さんがラスボスなんでしょ?」 ですよねー。ジョークとかそういうのでは勿論なくて。180頁「なんか嫌な予感がするな」 テラ同意。196頁「聞いてほしいなら『聞いていただけますでしょうか』、でしょ?」 予想通りというか、想像通りというか。でも”その場の勢いで言ってるだけじゃなくて実は伏線” というのにはびっくりしました。
さて見事に大団円……ってアレ? いや、うん、まあ……”まだラスボス残って” ますしね。