電波女と青春男 2

電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

ひさびさに読了。一週間くらい前に、しばらく読んでなかったのでリハビリ代わりにこの一冊、と選んだのですが、『もともと文章が読みにくい』+『しばらく読書してなくて読解力低下』+『章ごとに時系列ばらばら』 という結果がこの有様。申し訳ない。

くいくいと、エリオが背中から、俺の服の袖を引っ張ってくる。首だけ振り向いた。
「あ、あれ、わたしの」
姉が好き勝手に私物で遊んでるのを母親に報告する、拗ねた妹みたいに俺に言ってくる。
「……自分で言いなさい」 俺はきみのお兄ちゃん違うぞ。同い年なんだから。一応。
「う、うー」

E.T.ごっこして自転車で宙を駆け抜けた夜を経て。布団ぐるぐる電波女の藤和エリオが、ついに布団を脱ぐ決意をした……のはいいんだが。なぜ俺の傍を離れないんだ? え? バイトの面接に付きあえって? そしてなんでお前は、生まれたての雛が親鳥を見るような目をしてるんだ?


なんか……、うん、面白かったです。
上記の通り、読むのに時間がかかってかなりグダグダだったんですが、それでもラストは良かったな……と。正直、続くとは思ってましたが、ラブコメ的な意味でしたので*1ちょっと意外でしたね。まあ、とは言っても”家族モノ” っぽくなるのは7章8章からで、それ以前はほとんどピースを集める作業って感じでしたが。
以下コメント。26頁「一緒に串刺されようぜ」 吹いた。こんな台詞が出てくるシチュエーション自体が可笑しい。205頁「そして何故膨れっ面。ヤキモチか」 それ以前に決め付けていい場面がいっぱいあったんじゃないかな! 男子高校生的に! 236頁「でも、にわ君の味方にはなると思う」 おいおい……こんな展開があっていいのか。戸惑う。355頁「幸せって、いいものね」 な、なんてこった……。完全に不意打ちでした。ババアツンデレとか言ってる場合じゃなかった。


あまり長く続くとは想像できませんが、まあ4かいって5巻くらい? とにかく期待です。

*1:もちろんその要素もありますが。