ビスケット・フランケンシュタイン

ビスケット・フランケンシュタイン (メガミ文庫)

ビスケット・フランケンシュタイン (メガミ文庫)

読了。

『煩わしい生きた人間よりも都合のいい理想の恋人のほうが、どれだけいいかと考えていた人間が増えていた。そして、男女の好みは、人間の肉体と離れていった』
『幼いのに巨乳でえっち、一途で優しく強い』
『お洒落で気配りができて、高収入で人気者、美形なのに浮気はしない』
『加速した欲望と恋心は、次第に生きた人間を見失っていた。当然の帰結だよ』

1999年。半信半疑で語られ続けた大予言が、大いなる肩透かしとなった世紀末の世の中で、その異変は密やかに始まっていた。細胞を変質させて人間以外の『何か』 にすりかえ、やがて重要器官まで変異させて死に至らしめる奇妙な『病』。そしてある日、全身が病の少女が『生まれ』 た……。


面白かったです。
帯に「ちーちゃん〜」 とあったので、たまにはそっち系*1でも読んでみたいなと、衝動買いしました。まあ予想した内容とは少し違いましたが、たまには真面目な日日日を読むのもいいものです。
以下コメント。79頁「ねぇ、お母さん。哀しいですねぇ」 そんな結末か……! ”ビスケが日景に拒絶される” くらいしか想像してなかったので、不意打ちでした。101頁「――次は、そうだ、お母さんと同じ年代の……」 うおお怖い怖い。面白くなってきましたよ。205頁「デザートをいただきます♪」 ここも衝撃。電脳の話あたりはちょっとゲンナリしてましたが。250頁「遺伝子の保存袋でしかない男性私のも保z 最終章がちょっとアレでしたが、ここでちょっと笑えたので良しとします。情けなさすぎるw


最近の日日日魔女の生徒会長と狂乱のイメージしかなかったので、なかなか楽しめました。

*1:ホラー? ちーちゃんの次に出た奴はサスペンスだったような気がします。題名は思い出せない……。※追記 ピーターパン・エンドロールでした。