L 3 詐欺師フラットランドのおそらくは華麗なる伝説

L 3  詐欺師フラットランドのおそらくは華麗なる伝説 (富士見ファンタジア文庫)

L 3 詐欺師フラットランドのおそらくは華麗なる伝説 (富士見ファンタジア文庫)

読了。

お嬢ちゃんリンダ、あなたは誰なのかしら。人の姿をしているくせに、心を持たないお人形さん・お嬢ちゃんリンダお嬢ちゃんリンダ、とっても哀れ。同情しちゃう。あは、可哀想!」
「っ――、――――ッ ! ! 」
反射的に口を開くが……何も、言えない。睨みつける銀瞳すら絶望に濁っている。

旅の足である二輪駆動機が故障し、修理に立ち寄ったのは物騒な名前の都市「血まみれの丘」。そこで出会ったのは亜麻色の髪の乙女と、腐れ縁の保安官、そして《息吹》を封じる鉱石の噂――!


面白かったです。
久しぶりに、読んでいて爽快というか、すらすらと読み進められる本でした。最近はちょっと陰々滅々とした話*1が続いていたので、かなり読みやすかったです。特に80頁「(毎度あり。演目はお気に召したかよ?)」 のアドリブ劇あたりからだんだん楽しくなってきましたね。こういう、打ち合わせ無しにパッと会話を合わせるのってなんだか好きです。
以下コメント。117頁「あの子に手ぇ出されちゃ、黙ってらんないんだよ」 そういやこんなキャラでしたねえ……。久しぶりで忘れてましたが。136頁「邪魔は、いいところで入るものさ」 敵ながらいい台詞というか、妙に距離が近いですよね。240頁「ならば覚悟を見せてみろ! 貴様の道だ! 貴様が拓いて征けっ ! ! 」 イロモノ扱いですが、そういやこんなキャ (ry 251頁「とってもイイ顔ねぇ! もっと動揺しなさい! 悩んで、迷って苦しんで!」 なーんか妙に敵がいい台詞を (ry どっちも”あれだけ苦戦した割に一発であっさり退場” してしまいましたが……。


次で『L』ast ということですが、なんだか今回はけっこう面白かったのでちょっと残念。次回作に期待ですかね。

*1:といっても直近2冊だけですが……。読むペースが落ちているので、最近という括りに。