翼の帰る処 2 鏡の中の空 下

翼の帰る処〈2〉鏡の中の空〈下〉 (幻狼ファンタジアノベルス)

翼の帰る処〈2〉鏡の中の空〈下〉 (幻狼ファンタジアノベルス)

読了。

思いがけず強い衝動が、ヤエトに言葉を続けさせた。
「その孤独な景色にさす、一条の光とおなりください。凍えた心以外のものを映してさしあげる力を、お持ちください。鏡の外には生きた世界が、自由の空が広がっていることを、思い出していただくそのために――どうか、変わらずに」

兄皇子たちに領地が与えられ、後継者争いが始まった。皇女もそれに否応なく巻き込まれる。生き延びるために我関せずではいられない事態に、皇女――。一方ヤエトは、自らの恩寵の力と対になる『未来視』 の力を持つ女性と出会う。


面白かったです。
表紙どおり、今回は皇女とルーギンのターン。ジェイサルドの出b まあそれは置いておいて。前回のアレな引きから続くわけですが、”正直アッサリしすぎてて拍子抜け” です。ただ15ページの挿絵の皇女はGJと言わざるを得ない! まあそれを言うなら、107ページとかもですが……。口説く優男とうぶな少女にしか見えません先生!
以下コメント。22頁「そなたの言葉は万事信じられると思うのだが、これだけは、どうもな……」 ああもうもどかしい! 45頁「お久しぶりですね、尚書」 婉曲かつ華麗……確かにそうかも。うまいなあ。113頁「その人物は、俺にこう尋ねるだろう――」 まーたのし上っていくのか主人公は。いいぞもっとやれ。193頁「さらば理性」 楽しそうだ。笑うしかない状況というか。


わりと状況は進んでないというか、預言者がすっかりスルーなので、まだまだ続きそうです。次も期待。