嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 8 日常の価値は非凡
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈8〉日常の価値は非凡 (電撃文庫)
- 作者: 入間人間,左
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/09/10
- メディア: 文庫
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「しかし人様の携帯電話を投げるかな、普通」
床に転がる携帯電話を見下ろしながら、呆れたように感想を語る。
「利用できるものは何でも使え、とぼくが読んだ人生の哲学書に書いてありましたから」
「それ忍たま乱太郎じゃないか?」
これは、僕とまーちゃんの平穏無事で素敵なバカンスだ。嘘じゃない……よな?
面白かったです。
しかし毎度のことですが、かなり長い。しかもページあたりの密度があるので、他のライトノベルに慣れてると不意打ちですよ。しかも今回は500ページ超の分厚い本なので、6,7時間はかかった気がします……。肩がこるこる!
以下コメント。57頁「きみにケーキを食べさせてやりたいんですが、構いませんね」 その発想は無かった。153頁「これで鼻とか耳とか削げるもの♪」 うわあサラっと悪意がー。ここまで読んできて何か足りない気がしてましたが、殺伐分でしたね。268頁「君は今まで見かけた少女の数を」 今回ネタが少なかったのは、主人公じゃないから? その割に湯女のときは変わりなかったのは、やっぱり似てるからか……。339頁「通称、リサイクル工場と呼ばれる超弩級の変態コースを成績アルバトロスで通過してきた剛の者」 今でも見て笑ってしまいます。まさかこの作者に大笑いさせられるとは思いませんでしたよ。449頁「繰り返してればその内勝手に死ぬから、早まる必要なし!」 何気に良い言葉、というか、見ず知らずの自殺志願者に対して私たちが思ってることを的確に表してるというか。物語中での自殺志願者を止める人ってたいてい関係者なので。
そして終わりを〆るのは……。冒頭の台詞やカバー裏の台詞がここに来て。次も期待です。関係ないですけど、これの13階をスパイダーマッってかなりキツいですよね。