火の国、風の国物語 7 緑姫憂愁

読了。

「喜んでご案内させて頂きましょう。しかし怪我人は千人近くもおりまして。どうかあまり無理だけはなさらぬよう」
「あら。いいのかしら?」
心配するバーグラムに、エレナはすました顔でそう言った。
「は……? 何がでしょう?」
そしてエレナは、もしこの場にジェレイドがいたら腰を抜かしかねないことを口にする。

いよいよ始まる<北の国>との決戦。残虐な北の傭兵軍から民を救うために奔走していたアレス、ミーアも帰還し、決戦の場に集った英雄たち。一進一退の攻防を続ける戦線で、ついに姫巫女の力が発動する――。


面白かったです。
いきなり傭兵が農民を襲うシーンで、不覚にも恐怖してしまいました。それこそミーアが言うように、見飽きた光景なんでしょうが……。分かってはいても、幼馴染と妹が(ry なんてうらやま 嫌展開すぎる。
まあそんなわけで、序盤からぐいぐいと物語の中に引きずり込まれて、その後はいつも通りでしたね。はいはいアレス無双アレス無双。まあそれでも飽きが来ないのは凄いなあと思います。特に、まさかの”敵の切り札を速攻でかっぱらう ” 姿には大笑いするしかありませんでした。まあそれを言えば”巨人殺し” もそうですが……。どこまでやるんだこいつは!


クラウディア側のほうは、前巻であれだけやっておいて進展が見られませんでしたが、今度は逆に”ミーア” の方が……。ふとましい。次も期待です。