マジカルパンプキン44キロ

マジカルパンプキン44キロ (メガミ文庫)

マジカルパンプキン44キロ (メガミ文庫)

読了。

「いっぺんたっぷり礼をせなあかんと思ォとってん。ここでキミとボクが会ォたのも神サマのお導きかもなぁ」
「神サマ……ですか?」
それって問題ないんだろーか? 悪魔なのに……。
てゆーか……お礼って?
「安心せぇ。これはボクの道楽や。魂は取らんし、サービスしたる」
ずしゃああん! しゃばざびざりざり……。
「楽しみやなぁ」

引っ越しを控える小4の女の子・千草は片想い中の男子に、「巨大カボチャより軽くなれば何でも願いを聞いてやる」 と約束をもらう。悪魔まで巻き込んで、恋する千草のダイエット大作戦が始まった。キュートでマジカルなラブストーリー。


面白かったです。
まさかの続編! ……ではなく、番外編だそうです。残念。出てくるのは例の悪魔3人(?)。このキャラたちは結構好き、というよりこの巻でコミカルな印象に変わりました。前からそうでしたっけ……? あと口絵のミノウエさんが典型的メガネキャラで笑った。関西弁似合わなさそー。
以下コメント。176頁「……お母さん、病気だったんだよね」 うわーあーあーあー。ゆるい雰囲気に騙されてましたけど、そういや前回も”小太郎とつぼみの親が再婚” なんていう伏線に驚いたんでした。258頁「ハッピーエンドはいらない」 成長したんだなあ……。ただエピローグで、”トーコの気持ちに気付いてる” にも関わらず結局打ち明けていないのは、彼女を悩ませてしまうんじゃない? とか思ってしまいます。まあお互いの気持ちを公言してる三角関係ってのも最近じゃ珍しくないので、そんな風に簡単に考えてしまったんですが、実際に当事者となればそう簡単じゃないってことかも……。


さすがにもう続きは出なさそうですね。残念ではありますが……。