されど罪人は竜と踊る DD7 Go to Kill the Love Story

されど罪人は竜と踊る 7 (ガガガ文庫)

されど罪人は竜と踊る 7 (ガガガ文庫)

読了。

「どうしてガユスは幸せそうな顔をしているの」
「アナピヤが、自己を革新するためには、辛い努力もできるいい子だからだよ」
俺の言葉にアナピヤの目が輝き、ギギナが鼻先で笑う。
「他人が嫌なことを、本人に自発的にやらせることが、ガユスの好きな嫌がらせのひとつだ」

“長命竜”と咒式士たちに追われる謎の少女アナピヤを救ったガユスとギギナ。一行は少女の故郷を探す旅に出る。追ってくるのは、凶悪無比な賞金首の攻性咒式士たち。さらに咒式違反を追う武装査問官たち――。辺境を焦土にする激闘が始まる。


ついに出たアナピヤ編。
分厚いくせに上巻なので、下巻が出るまで放置してました。いやあ、細部はさすがに覚えてませんが、あの衝撃は未だに忘れられません。まだラノベを読んだ数も少なく、暗黒ラノベなんて言葉も知らなかった時期でした。
190頁「この素直さと礼儀正しさは、遺伝学的にガユスの子ではありえない」 ですよねー。231頁「梯子を下ってどん底どん底」 超笑った。誰か節つけて歌ってくれ。249頁「いかん、ギギナの武神のような美貌に、俺への謝罪のようなものが浮かびはじめている!」 戦闘中なのにやっぱり笑ってしまう。359頁「この顔は、もっとも誇り高き戦士……いや優しき男の顔だ」 ユラヴィカいいキャラだよな……。ギギナより狂気に走ってて。


とまあ、上巻はわりと平和。下巻がどうなってるか分かりませんが、無印版は黒歴史として結末が変わっているかもしれなくて、期待半分・不安半分です。さて次次。あと373ページのガユスの顔がすっごい的確で印象的。