されど罪人は竜と踊る DD8 Nowhere Here

されど罪人は竜と踊る 8 (ガガガ文庫)

されど罪人は竜と踊る 8 (ガガガ文庫)

読了。

あそこで泣いているアナピヤは、俺でもあるのだ。アナピヤの甘えを断ち切らせようとする好意は、俺自身のくだらない迷いをも断罪していた。
倒れたアナピヤを、ギギナが見下ろしていた。
「だから苦しく哀しいときほど、優雅に微笑み、くだらぬことを言え。次も、その次も、またその次も。死ぬ瞬間まで」

ガユスら一行は、ついに始まりの場所である死都メトレーヤに到達する。しかし、追跡する咒武士たちは圧倒的攻撃をしかけ、ユラヴィカはギギナとの決着を迫り、さらに咒式犯罪を追う武装査問官たちも到着。“長命竜” ムブロフスカまで控える中、アナピヤの悲劇の記憶が取り戻されていく。しかしそれは始まりにすぎなかった……。


あばばばばばばばばばb (ry
無印編のバッドエンド一直線とは変わった結末” になると思っていたけど、そんなことはなかったぜ! 「どん底どん底どん底の下も突き抜けちゃった♪」 というホートン占いが洒落にならない。無印編で覚えていた展開は”解剖でバラバラと、「……という夢だったのサ」 エンド” ぐらいでした*1ので、”従姉妹の解剖” が終わった後に安心してたら第二波(本番) がやってきてちびりそうになりました。書き下ろし……ってわけじゃないかな。覚えてないだけかも*2
以下コメント。27頁「蜥蜴を食べるなんて」なんという伏線。そういやこいつの正体もさっぱり忘れてたなあ。316頁「いや、<長命竜>をおちょくれる機会なんか、滅多にないだろうなぁと思った」 自重。338頁「一方的で不毛で、なにも与えない関係。相手と向かいあわず、分かち合わない愛」 あがががががが (ry この作者は本当にもう、男の子の心を抉りすぎです。作者ブログの大東亜恋愛戦争123あたり見てるとすっごい笑えるんだけど、同時に本気で笑えなかったり。447頁「なりたいのは、人を愛することができる。そして助けることができる、あたし!」 これがせめてもの救いか……。


さて、このままどこまで進むのか。まーた分厚いんでしょうけど、次も期待です。

*1:というより、その2つが強烈すぎただけですが。

*2:こんなシーンだけ書き足されてるとかだったら、暗黒ラノベってレベルじゃねー。