アキカン! 9缶めっ
- 作者: 藍上陸,鈴平ひろ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/10
- メディア: 文庫
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あな痛快、此痛快と男二人腹を抱えて大笑する。
「きもっ……」
「気持ち悪いねー」
「意味が分かりません」
「莫迦が感染しそうだ」
しかし女性陣からは大顰蹙である。
男二人からすれば、むしろどうしてこの笑いが理解できないのかがわからない。
高校2年生に進級した春。クラス替えでなじみや揺花と違うクラスになったカケルは、ツッコミ役不在のまま下ネタをすべらせていた。一方男屋は、遅々として進まないアキカン・エレクトに新たなルールを設定し、戦いの促進を謀る。エレクトに秘められた男屋の真の目的とは――。
うわあああああああああああああああ
ナ、ナニコレ面白い……。いきなり1ページ目で椅子ネタが出たおかげで、その右のページに書かれてる文章のことはさっぱり忘れてましたが、いやはやこんな事になろうとは……。なんというか、この人のギャグの感性にはとても近しいものを感じるんですよね。そのせいですっかり忘れてました。特に49頁「…………ふ、不犯だもん」 には完全に男二人と同じ反応だったんですが、そうかこれも下ネタに分類されるのか、としょんぼり。50頁「シモネタなんて誰だって言えるんだしー」 いや、今のジゴローの返しは絶妙のタイミングでしたよ!
とか何とか、そういうところに注目してる間に事態はシリアスな方向へ。最強のアキカンということで、(9缶めっ で検索すると先に出てくる) アニメの方のアレを想像してたんですが、どうやら全然違うようで……まさかの”エール脱落”。個人的には”潰れたのは本当に空き缶” で、実際には身を潜ませていると思ってますが、そうなると287頁「なじみって……ほんと、卑怯な女の子だよね……」 がガチになってしまうので、いやはやどうしたものかと。
絵師あとがきが相変わらずネタバレしまくりで笑いました。いいぞもっとやれ。というわけで、次が最終巻ですかね。読書メーターで9usersなのが哀しい……。次も期待です。