火の国、風の国物語 8 孤影落日
- 作者: 師走トオル,光崎瑠衣
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: 文庫
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あらためて思う。多くの優秀な部下たちの存在があったがゆえに、自分と反乱軍は生き延びることができたのだと。
「……地獄に落ちることなんて、考える必要はなかったんだ」
いつものクオリティ。
間章として反乱軍の過去話、現在章としてアレスとミーア二人きりの夜……という巻。反乱軍の初期の話が終わって、現在に時間が戻ったと思ったら今度は商人親子の話になったりして、いいから現在の話を進めようぜ! なんて思ったり。まあ読んでいくと過去話も面白くなってきたので、これはこれで良かったんですが。
そしてカラー口絵から大体は分かってましたが、まさかの展開に。このままじゃヘタレアレスのまま”主人公交代” になっちゃうので、きっと”パンドラが帰ってくる” とは思うのですが……。はてさて。まあ、明らかに適正はこいつの方が上なので、”力に酔いしれたフィリップが無茶して自滅” とかそんなあたりじゃないと無理な気もしますが。
次回の副題は『黒王降臨』。期待です。