ジョン&マリー ふたりは賞金稼ぎ
- 作者: 桝田省治,水玉螢之丞
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/02/28
- メディア: 文庫
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ある者は、少しでも乾いた地面をさがして、そこに自チームの騎手にだけわかるように白く染めた砂をまいていた。
ある者は、トマトを持った大人を観客の中に見つけては、それを取り上げていた。
ある者は、コース途中の厩舎に潜み、ゴメスチームの幻獣と騎手の配置を調べていた。
そしてその全員が、いたずらを思いついた子どものような笑顔を浮かべている。
彼らは、誰ひとりとしてあきらめていない。いや、本気で勝つ気マンマンだ。
面白かったです。
ファミ通の鬼切り何とか? が面白そうだと思っていたのですが、(本棚の容量的に) シリーズを新たに買い揃える気が出なかったので結局買わず。代わりに新シリーズを買ってみました。
まずは何よりマリーが魅力的。行動的でぐいぐい引っ張っていくタイプの女性には珍しく、相手を立てるというか、ジョンを馬鹿にしたりとか見下したりとか(ツンデレ的な意味でも) が無いんですよね*1。ジョンはジョンでマヌケなのですが、実は意外と凄い奴であったりもするので、普段はマリーが引っ張り、ここぞという時にはジョンがマリーを守るという、いわゆるバディ物の構図なんですね。
帯の小川一水の「まっすぐえろい」 というコメントがまさに当たってるなと。そういや天冥の標も買わないとなあ。