ジョン&マリー ふたりは賞金稼ぎ

ジョン&マリー ふたりは賞金稼ぎ (ハヤカワ文庫JA)

ジョン&マリー ふたりは賞金稼ぎ (ハヤカワ文庫JA)

読了。まだまだリハビリ中。

ある者は、少しでも乾いた地面をさがして、そこに自チームの騎手にだけわかるように白く染めた砂をまいていた。
ある者は、トマトを持った大人を観客の中に見つけては、それを取り上げていた。
ある者は、コース途中の厩舎に潜み、ゴメスチームの幻獣と騎手の配置を調べていた。
そしてその全員が、いたずらを思いついた子どものような笑顔を浮かべている。
彼らは、誰ひとりとしてあきらめていない。いや、本気で勝つ気マンマンだ。


面白かったです。
ファミ通の鬼切り何とか? が面白そうだと思っていたのですが、(本棚の容量的に) シリーズを新たに買い揃える気が出なかったので結局買わず。代わりに新シリーズを買ってみました。
まずは何よりマリーが魅力的。行動的でぐいぐい引っ張っていくタイプの女性には珍しく、相手を立てるというか、ジョンを馬鹿にしたりとか見下したりとか(ツンデレ的な意味でも) が無いんですよね*1。ジョンはジョンでマヌケなのですが、実は意外と凄い奴であったりもするので、普段はマリーが引っ張り、ここぞという時にはジョンがマリーを守るという、いわゆるバディ物の構図なんですね。


帯の小川一水の「まっすぐえろい」 というコメントがまさに当たってるなと。そういや天冥の標も買わないとなあ。

*1:うーん、というか、最近はツンデレが常備されてるのが当然という意識がある気もする。