火の国、風の国物語9 黒王降臨

読了。

大陸全土において、死者を大地に帰すことなく放置すれば、その者の魂は天へ昇ることができず、悪霊となって人に害を及ぼすという言い伝えがある。
「墓など作ってやらぬぞ、ギルマード」
フィリップは、あえてそう告げた。
「そのまま大地をさ迷う悪霊にでもなって、私の生を見届けるがいい」


うーんんん……まだか!
前回が恐るべきラストだったので今回は楽しみにしていて、購入順に読んでいたラノベをすっ飛ばして先に読んだんですが、期待していたものは次巻に持ち越しのようですね。というか、「黒王降臨」 って”赤の悪魔憑きに対する比喩で、フィリップがアレスに代わって戦争で活躍する” くらいの意味に思ってたんですが、まさか”そのままの意味だとは! っていうか北の侵略終わっちゃった!” ですよ。まさかのスピード展開。
今回はアレスの出番が少なくてスカッと爽快なシーンはないんですが、302頁「ふっ。はっはっは! 詰めを誤ったなフィリップ!」 のシーンは良かったですね。やっとここで一つの希望が見えた、といったところでしょうか。


そして次巻のタイトルが「英雄再起」。これはもう期待するしか! ま、7月予定ですけどね……。




余談。275ページのジェレイドの反応で、下が浮かんだ人は私だけじゃないはず。