博物戦艦アンヴェイル

博物戦艦アンヴェイル (朝日ノベルズ)

博物戦艦アンヴェイル (朝日ノベルズ)

読了。

「でもジェイミーさま、そんなこと私にはできません。私はただの召使です」
「なに言ってんのさ? きみほどアルを大事に思ってる女の子はいないじゃないか。そんな子がやらなかったら、誰がアルを励ますっていうんだ」


帆船ファンタジー+女騎士。
あんまり違和感なく読み進めてたんですが、後書きに「帆船に騎士が乗っても大砲とマスケット銃で〜」 というくだりがあって、そうかそりゃそうだよな、騎士なんて船に乗っても役に立たないよな、と気づきました。それが本編でどうカバーされてるかは置いておくとして、それを気にさせないってことは、ファンタジー世界の作り方が上手いってことなんだろうなあ、とは思いました。
読んでてなんか驚いたのは、船って結束した男たちの集団みたいなイメージがあったんですが、意外と新陳代謝が行われてることでした。船員が逃げ出したと思ったらその場で志願兵を徴用したり、マストが折れたと思ったら修復したり。そんなもんがポッキリ折れたら一巻の終わりだと思ってましたよ?


作者いわく「AGI-VIT型(低DEX) の片手剣徒歩騎士子」 。よくわかりませんがニッチなステ振りなんですかね! いいぞもっとやれ。