狂乱家族日記 拾参さつめ

狂乱家族日記 拾参さつめ (ファミ通文庫)

狂乱家族日記 拾参さつめ (ファミ通文庫)

読了。

「あれ、帝架くん……? いたんだ……?」
完全に寝ていた優歌が薄く目を開いて、冷たい視線を弟に向けた。
「もふもふ……もふもふ……あぁ、だいじょうぶだよ帝架くん。もうもふもふは間に合ってるから――小紅ちゃんのもふもふを知っちゃうと、もう帝架くんじゃ満足できないのわたし……」
「ええっ ! ?」


やっと銀夏のターン!
短編集はアレでしたが、12巻は正夢カジノ・前編だったので、その分盛り上がっております。いやあ、やっと銀夏がやってくれました。他の家族の問題が続々と解決されていく中、いつも一歩引いた立場にいましたからね。
342頁「落胆させないでしょ、かっこいいところ見せてよ、……おにいちゃん、、、、、、」 なんという口絵バレ。でもまあ分かっていてもちょっと泣ける。388頁「ずっと、そばにいるよ」 いいですね。突飛な解答ですがある意味で当たり前の言葉。狼と香辛料の世界に月香が墜落しちゃえば しかし数あるパターンの中でこれが一番千花に優しいパターンというなら、他ではかなりボロボロになってそうだなあ。


これでようやく一区切り。と思ったら次がラストエピソードなのですね。凰火&凶華。本番はこれからのようです。