輪環の魔導師10 輪る神々の物語

読了。

「……確かに渡しは微力ですが、こちらへ来るまでに数週間もかかる父上よりは、今の時点では役に立てます。そもそも父上がいつまでもぼんやりしているから、今みたいな状況になっているんじゃないですか? あと私、こちらでアルカイン様に貰っていただくつもりですし――」
「……ちょっと待った、シズク。それ何の話?」


完結。
いやあ、面白かったです。やっぱ、246頁「でも……ここには、セロがいない、、、、、、」 ですね。10巻かけて描写してきたので、神様も裸足で逃げ出すレベルの展開でも文句なしの説得力。凄いなあ。そして更に凄いのは348頁「僕が自分の意志で、ちゃんとフィノを幸せにできるって――信じて欲しい」 こっちのほうだよね。あ、そんな風に思ってたんだ、みたいな。全く何も考えてないかと思ってたけど、好意はちゃんと受け取ってたんだね。病んでる部分に関して、気づいてなかっただけか……。


さて、”「俺たちの戦いはこれからだ!」 → XX年後、歴史上の人物として紹介される” という打ち切りエンドのようなラストでしたが、その違和感を除けば普通に面白かったです。”裏表紙の絵がアルカイン死亡END”っぽかったので、そうじゃなくて一安心。次シリーズも期待です。猫もふもふ。