輪環の魔導師 7 疾風の革命
- 作者: 渡瀬草一郎,碧風羽
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/04/10
- メディア: 文庫
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「なんていうか……シズクさんには、気合いが足りないのかも」
「気合……ですか?」
藁にもすがりたいらしいシズクが、すがっているのが "刃物" だということにも気づかず、身を乗り出した。
面白かったです。
前の巻をあんまり覚えてないので、ブツ切りというか、……うーん、たぶん6巻で”引き” がなかったんだと思いますが、「今まで○○があって、それでこれからは××をする」 の後半の部分がすっぽり抜けてたので、どうもモヤモヤしたまま読んでました。そもそも旅の主目的って何なんでしたっけ?
まあそれは置いといて、その巻その巻としては面白いのですよ。56頁「こんな服と態度で私のセロを誘惑して……」 セロの一(女)難去ってまた一(女)難とか。241頁「たとえ操られた結果だとしても――私は、貴方を怨まない」 北天将側の革命とか。299頁「襲われている難民を見過ごすような真似も、決してしない!」 まさかのタイミングとか。いやーこれは燃える展開。”潰し合ってくれればいい” とか言いつつもこれですよ! というか、北天将側がずいぶんと面白くなってきたんですが。
ひさびさに爪がにょっきりして楽しみです。この様子だったら、次の巻は忘れてなさそう。