神様のメモ帳5

神様のメモ帳〈5〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳〈5〉 (電撃文庫)

読了。

「これは高速再生だから実際に完成するまでには三、四時間はかかっているだろうね」
いえ、実は八時間かかってます。
「すごい……世の中、暇な人もいるんだね」
「そこの床にへばりついているぼくの助手が、まさにその暇な人だよ」


面白かったです。
短編集だとはさっぱり知らなかったんですが、まあ杉井光はどっちでも面白いので問題ないですよね。なんか分厚いなーとは思ってたんですが。
「はなまるスープ顛末」……ミンさんの破壊力。ていうか髪下ろしたらすっごい若くなったというか、イメージとして30前後だったんだけど、まだ25あたりか。ていうか25か……(遠い目)
「探偵の愛した博士」……うーん、この話も上の話も犯人まるわかりで、どうしたものか。
「大バカ任侠入門編」……南極1号2号をググったのは秘密です。タージマハル型はそのまんまググっても出てこなかったよ!
「あの夏の二十一球」……やくざの攻め具合・用意周到さに、機転と情熱でもって対応する探偵たち。これですよ。神様のメモ帳は! 359頁「銭には変えられないゴミみたいな美しい部分」 とか、363頁「ねえ、誰も憶えてないなんて嘘です」 とか、もうまさにドンピシャですよ。もう!


杉井光の、MFのがちょっと気になるんですが、なんか今更って感じで手が出ないんですよね。まあ気になったのは4巻の表紙がすごい気に入ったってだけですが。