SH@PPLE ―しゃっぷる― 9

SH@PPLE  ―しゃっぷる―(9) (富士見ファンタジア文庫)

SH@PPLE ―しゃっぷる―(9) (富士見ファンタジア文庫)

読了。

「おれたち、たしかに失敗した。すごい大きな失敗した。でもSECは、すべてのお嬢さんの味方で、困ってるおんなのこを助けるんだ。ありがとうって笑ってもらうんだ。これがちがうなんて思えない。サイト閉じれば、おれたち気分軽くなる。でも会長、悩んでる子はどこに行けばいい?」


おーおう、無難なところに着地したな……。
それぞれがばらばらになって、でもイベントはそうはさせない、といったところで、それはまあ仕方ないと思うんだけど、個人的には”ボートのシーン” はもうちょっと長くやってほしかった。なんかあっさりというか、さらっと話をすり替えられたというか。
以下コメント。97頁「誇り高い彼女が落ちた? 違うだろう。言わせたのは自分だ」 これは良かった。雪国と蜜がアレになって、その後あんな風になったけど、それじゃ許さない周囲もあるんだよなあ。155頁「間違えたら修正すりゃいい。ちっとも逃げなんかじゃねえよ!」 この辺も良かった……ってよく見れば、”ボートのシーン” で期待してたのはこれくらいの台詞だった。何故こんなところで……。187頁「書きな」 なんという一言。おばあちゃんはいいポジションだったのに、けっきょく背景だったなあ……。


そしてエピローグ。しかし、あれだな。芝目の脳内イメージがついぞイラストと一致することはなかったな。もちろんイメージはげんしけん