六百六十円の事情
- 作者: 入間人間
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/05/25
- メディア: 文庫
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「好きっていうのは、それだけで理由だと思うんだ」
まるで告白でもするような言葉に、俺と北本が同時に赤面する。俺の方は、よくそんな恥ずかしい台詞を口にできるなっていう意味で。北本の方は、知らん。俺は北本じゃない。
「好きだから、大事にしたい。好きだから、一緒にいたい。これは成立しない?」
カツ丼を巡ったり巡らなかったりする四組のアレコレ。
群像劇……とはちょっと違うかな。同じ田舎町で繰り広げられる四つのショートストーリーが最後に絡むってだけで、お互いに干渉はしないし。しかも、なんだかなー。四つある内の二つはひたすら自己と会話してるだけだったりで、そんなのどうでもいーよと言うしかない。逆に他人との会話量が多いほうが面白かった。まあさすがに高校生ペアのは駄目すぎるというか、読んでるだけで背中が痒くなってくると思います。
ジョジョネタは冒頭でさっくり。これくらいの塩梅が丁度いいよね。