ライトノベルの楽しい書き方 6
- 作者: 本田透,桐野霞
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2010/06/15
- メディア: 文庫
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二階堂月光は、ただいちどのデートだけで……それもまだ途中だというのに、はやくも剣が厳しい表情の陰に隠している本質を見抜いている……!
(これは……これはもう完璧にフラグだ。”死んだフィアンセに似ている宣言”……! しかも二階堂は人に嘘をつくような男じゃないから、つまりこれはマジだ……! もはや二人の出会いは……運命……!)
なかなか面白かったです。
今まで、地の文の立ち位置がよく分からなくて、たまに興醒めする時もあったくらいなんですが、今回はそれに慣れたのか、特に違和感を覚えませんでした。……そう、なんで興醒めしたかって言うと、地の文は主に登場キャラの誰かのモノローグなんですが、たまにそれ以外の、いわゆる「天の声」 が入ってくるんですね。モノローグでそのキャラクタの心象に入り込んでるのに、急に作者のコメントが入ると醒める、と。
それがどうして今回は問題なかったというと、読者がキャラクタの気持ちをトレースしてるときって、完全にキャラクタに成りきれるわけじゃないので、読者自身の気持ちも保持してるんですね。そこに第三者(作者) のコメント(気持ち) が入るから不愉快なのであって、そのコメントが読者の気持ちと一致してる場合は大丈夫……と。
なんか長くなった上に内容にあんまり触れてませんが、まあ面白かったということで。それにしてもカラーページの八雲は完全にイケメンリア充だな。
余談。
タバスコが2500スコピル、ハバネロが7000スコピル、デスソースが4万スコピル、狂犬の復讐が100万スコピル、ブレアズ・16ミリオン・リザーブは1600万スコピル。