火の国、風の国物語 10 英雄再起

読了。

フィオナは体が震えるほどに恐怖していた。にもかかわらず、自分のすべきことを果たそうとしたのだ。
ジェラルドはようやくすべての答えを見つけた。
恐怖とは、忌むべきものではないのだと。本当に忌むべきこととは、自分のなすべきことをなさないということなのだと。


面白かったです。
サブタイから口絵からあらすじから、何から何までネタバレなので、もはや言うこともありません。ただひとつ、このシリーズの特徴なのか、現在の話と過去の話を織り交ぜて語るので、もうちょっと話の展開を早くしてくれないかな、と思うこともあります。まあ、読んでいる最中はそれなりに面白いのでいいんですが、おそらく次の巻が出るころには現在パートしか覚えてないでしょう。
以下コメント。290頁「二度と父と母の眠るベッドに潜り込むことはできないということ」 うん、ちょっと泣いた。379頁「みんなを……たしゅけてぇ!」 なんという王道展開。421頁「――何も失っていなかったのだな」 正直どう再起するかが気になるところでしたが、なるほど、こう来ましたか。確かにパンドラの助言に代えられるものとしたら、これくらいでしょうか。あと、意味ありげに笑っていた”盾は、左手の剣を鋳潰して作って” たりしないかなー、と予想。


そろそろ完結が近づいているとのこと。しかし次は11月予定。しょ、少々長くないですか……。って五ヶ月か。まあ普通か。普通だけど、予告されると長く感じる不思議。すぐにでも続きが読みたくなります。