煉獄姫

煉獄姫 (電撃文庫)

煉獄姫 (電撃文庫)

読了。

諦める、という選択肢はなかった。何故ならフォグのすべてはアルトのために在る。アルトがキリエを助けたがっている、助けて欲しいと思っているのだ。ならば、やれ。できるできないではなく、何としてでもやらなければならない、そんな思いの中、
だから、、、
これは、フォグのそんな思いと能力を超えた、どうしようもないこと、、、、、、、、、、だった。


面白かったです。
いわゆる「現代学園異能」 が二作続いてたので、なんだか設定を一から作ったファンタジーというのは新鮮。1巻からいきなり10章分に分割されていて、その幾つかが世界観の説明に費やされてるわけですが、なかなか複雑に作られていて、これからが期待できそうです。小さく閉鎖的な問題から、大きな視点での国際問題まで考えるような話は好きですから。ただまあ、ちょっと詰め込みすぎてて、自国と敵国との関係くらいは覚えてますが、自国内の力関係はさっぱりですよ。貴族院がどうとか。


塔の中に幽閉される強いお嬢様&お付きの優男というと、正直GOSICKを彷彿とせずにはいられない上に、主人公・フォグの顔が春期限定いちごタルト事件の小鳩くん(amazonイメージ) と被っちゃったりして、さらには”裏切り者の推理” なんてしてくれた日には、もうね、脳内イメージもろ被りでも仕方ないですよね。うん。