クインテット!3/4

クインテット!? (GA文庫)

クインテット!? (GA文庫)

クインテット!? (GA文庫)

クインテット!? (GA文庫)

読了。

チェリーの様子を見た瞬間、椿家の娘たちの脳裏に一つの直感が走った。マズイ、この展開は危険だ。また新しい女の匂いがする。いや、もう既にフラグは立ってしまっているかもしれない。
椿家の娘たちは、野生の鹿がはるか遠方の敵の気配を察知するように、新たな脅威の匂いを敏感に嗅ぎ取った。
――断固阻止せねばならない。


まさかの復帰。
いやー、出るとは思ってませんでした。たしか1,2巻はスラップスティックコメディとかいうジャンルだったはずで、コメディに腹を抱えて笑っていたのが本ブログの感想で見れますが*1、正直「無理」。感想の日付は2007年で、3年以上を隔てています。ここまで離れていると、読者のほう(の笑いのツボ) も変化してしまっています。そんな中でギャグを出されても、しらけてしまうのは当然のこと。3巻のほうは、ほとんど醒めた目で見ていました(ジョジョネタが頻出したり)。
ところが4巻では、そういうギャグ要素を抑えめにしてシリアスモードで話が進むため、そこまで悪くはないかな……という程度に回復。そういえばデビュー作の「花守」 はシリアスだったはずなので、まあ納得です。でも「ちゃちゃちゃ」 とか「いただきマッスル」 とか、もう全然慣れなくて、すごく読みにくく感じさせる効果しかありませんでしたが。


あとがきによると、3年間がっつり悩んでいたようなので、読者が忘れていても*2作者の中ではずっと続いてたんだな……ということに驚きました。とりあえず次でどうなるか、見てみたいと思います。

*1:恥ずかしくなって読むのをやめましたが。

*2:読んでる内にそこそこ思い出しましたが。