火の国、風の国物語11 王都動乱

火の国、風の国物語11  王都動乱 (富士見ファンタジア文庫)

火の国、風の国物語11 王都動乱 (富士見ファンタジア文庫)

読了。

「アレス! アレス! おまえの主が辱めを受けているのだぞ! 幼き日の誓いを果たすときがまた来たのだぞ! 今駆けつけずして、いつ姿を現すというのだ! いい加減出てこぬか、この……馬鹿者がぁあああ!」


面白かったです。
前回はへたれたアレスのために、過去話を延々と聞かされる巻でしたが、今回はしっかりと話が動きます。フィリップの覇道っぷりに、”エロイラスト” のときは背中から刺されてしまえとか思ったり、またジェレイドの誤算にそっちは駄目えええええとか思ったり、カルレーン侯はこれやばくね? と思ったり……とかなんとか色々ありましたが、やっぱり298頁「はっ、ここに!」 で腹の底から大笑いしたので、これでこそ火風だと喝采を上げたわけですよ。やはりこれが楽しい。


ところで毎回の序文、前から順に”ジェレイド、フィリップ、カルレーン” なのはパッと分かるんですが、4人目って誰だ……ここから新キャラか……? なんて思ってたら、思い当たりました。そうか、”エレナ” か。これは楽しくなってきそうです。次も期待。