神様のメモ帳 6

神様のメモ帳〈6〉 (電撃文庫)

読了。

「好きなら好きってはっきり言っちゃえばよかったのに。なんかちょっと情けないと思わない？」
「ん、む、む？」
「想われてる方も、気づかないもんなのかなあ。ずっと一緒にいるようなもんなのにさ」
「むむむむむ」
「だってパートナーなんだよ。仕事のことだけじゃなくて、色んな面で支え合ってるはずなのにさ、相棒の気持ちに全然気づかないってちょっとひどくない？」

面白いなあ。
ああ、なんだか会話のボケツッコミがしっかり入ってる本を久しぶりに読んだかもしれません。コメディってこれだけで楽しいもんですよね。それでいてメモ帳シリーズはミステリ的なシリアスもあるので、非常にお気に入りです。完結したピアノソナタと比べても、（両方とも上位ですが）こちらの方が好き。
以下コメント。25頁「それ詐欺じゃなくて魔術師（マギ）だよね」 誰が上手いこと言えと*1。81頁「なにも言わないうちから、すでにその極意をつかんでるなんて……天才だ」 面白いなあ。175頁「き、きみの言っている無防備だのなんだのというのは、ま、まさか目の前で着替えろとかそういうこと」 アリスかわいいいいいいいいいいいいいいいい！*2 293頁「でもこの街には、その女を微笑みひとつで何百人と天国に連れていけるやつがいるんだ」 かっこいい。こういう文句がすらっと出てくるんだから、やっぱり才能ありますよね。

収録されてる短編も腹の底から笑わせてもらいました。ああ、本当に楽しかった。次も期待です。

*1:そういえば「文化祭でナルミが手伝えることは何もない」 ってくだりで、「キャベツだけで色々な料理作れるくらいなんだし何もできないってことは……」 なんて考えましたが、それよく考えればピアノソナタの方でした。仕方ないよね！

*2:そういえばアニメ化だそうですが、今期のGOSICK・ヴィクトリカの後に続く可愛い枠はアリスに決定だと思います。