百億の魔女語り3 なんでこんなに不思議な妹ばかりなの?

読了。

アルトは彼女の想いを正面から浴びせられたようなものだった。
固まっていた心に、槌をふるわれてヒビが入った気がした。一気に割れ砕ける。同時にしがらみもためらいも、一緒にはがれ落ちていった気がした。
追うなら、追えと――。


今回も面白かったです。
しかし何ですかね。物語が順調に推移していて、これは4,5巻で終わるのでは……というか次で終わるのでは、という危惧が湧き上がってきてなりません。普通に起・承・転・結で終わりそう。まあ、4巻はアディ&ネイバーの過去編らしいので話が進まないでしょうし、最短で5巻でしょうか。そうそうそれに、2巻で宣戦布告したにも関わらず完全に趨勢は決まってしまったようなもので、それを考えてもやはり終わりは近いのではないかな、とも思います。まあ考えても仕方ないですね。読者としてはただひとつ、クオリティを落とさず綺麗すっきりな終わり方でできるだけ長く楽しませてもらいたい、というだけ……だけ(笑)。難しいですよね。


裏の折り返し、著者の他の著作紹介のページにデフォルメのアディが載っててちょっとびっくり。ファミ通文庫ってこんなこと出来たんだ?