涼宮ハルヒの驚愕 前/後

読了。

キョン。キミは時々忘れるようだが、僕は遺伝子的には紛れもなく女なんだよ。さすがの僕でも、こんな姿……わかりやすく言うと、下着の下すら露わになりかけているような、破廉恥な身体を人目にさらして平気な顔ができるほど無神経じゃないんだ」


あー、こんな感じだったか。
分裂を読み返してくれれば、と書いてありますが、それどころか分裂以前の話も朧気な記憶しかなくて、何がどうなってるんだっけ? と思わざるを得ませんでした。そして何より、久しぶりにハルヒを読んだわけですが、こんなに無駄な比喩がバリバリと入ってくる文体だったとは……。正直読みにくかったです。前に既刊シリーズを読んだときに「読みにくい!」 なんて思った記憶はないので、恐らく私の嗜好が変化したのだと思いますが……地の文が明らかに冗長すぎて、読むのがたいへんしんどい。
これ、読んでいてひとつ思ったことがあるんですけど、いわゆる「爆発音がして俺は振り返った」 系まとめでラノベの文章として紹介されるのはハルヒ発祥なんじゃないかと。なんとなく禁書かなー、とか思ってたんですが、どちらかというとハルヒのほうが近いかも。(今更かもしれませんが)


まあ面白かったことは面白かったというか、冗長な文体に違和感があったのは最初だけで、読んでいるうちに味が出てきたというか、変な魅力が感じられたので、恐らく続きも買うと思います。あ、もしかして、既刊を読んでた時も同じプロセスで慣れていったのかな……。