煉獄姫 四幕

煉獄姫〈4幕〉 (電撃文庫)

煉獄姫〈4幕〉 (電撃文庫)

読了。

ようやくフォグにもわかった。誰を囮にするつもりなのかが。
それは冷徹な――国家のために私情を捨てた、冷徹な決断だ。
リチャードは笑って言った。
「……大公爵、、、はどうだ? この国にふたりしかいない要人中の要人だ」


面白かったです。
ただ、あんまり派手な展開にならない*1ので、付箋の数が極端に少なくて感想を書くのに難儀しています。本当おもしろいんですが、カタルシスがないので、ぐっと熱を持って他の人にお勧めできない……。そもそも、常に負け気味というか、いつも暗い雰囲気なので好みが分かれるのも当然なのですが。
そんな中で、アルト可愛い成分は今まで清涼剤の役目を果たしていたのですが……今回はアルトがちょっぴり成長して、おとなしくなったというか、感情を抑えるようになったので、少しがっかり。反面、そんなアルトを見てフォグもイオもアルトの扱いを変えてしまったので、その反動が次回へ響きそうな予感もしたり……。


次は半年後。ああ、やっぱり、こういうがっちりしたファンタジーをやろうとすると時間かかるんだろうなー。まあ@HOMEの続きもようやく出るので、そちらも期待しています。

*1:と言っても、主人公の必殺技ぶっぱで敵がどかーんとやられる展開ではないという意味で、実際、起こっていること自体は波乱の連続なわけですが……