百億の魔女語り4 魔女って一体なんなのかしら、ねえ――

百億の魔女語り4 魔女って一体なんなのかしら、ねえ-- (ファミ通文庫)

百億の魔女語り4 魔女って一体なんなのかしら、ねえ-- (ファミ通文庫)

読了。

「や、ちょっと、タコって、いやああああああ!」
「わるいやっちゃなー」
八本脚の一つ一つにミトンのグローブをはめたタコは、「イカちゃいまんがな」 と歌いながら、エーマに襲いかかる。
「痛い、痛いって!」
「おしおきでんなー」


うおお、駆け抜けたなあ……。
3巻がアディ外伝の前なので、さっぱり覚えてなかったんですが……教会に追われるアディがエーマを連れて行って、アルトがそれを追っていって、その船に1巻の人たちとモニカが同行して……って、すごく密度があって息もつかせぬ内容で、適度なペースでストーリーが展開されていたはず。
ところが4巻は、1,2,3章ですっすっすっーと話が進んでいき、4章でどんがらがっしゃーんと今まで謎とされていたものが崩されていったので、呆然とするばかり。えーっ、ていうか、最終巻だったのか! 打ち切り的な駆け込み感が拭い切れない……。楽しかったのになあ。世界観にどっぷり浸かってられるファンタジーだったのになあ。あと2,3巻は続いてもよかった。残念です。フォリーナ姫だってエーマに一歩譲ったにせよ、まだまだ出番増やせただろうに……。


まあ、詰め込みすぎという点を除けば、不足はないし余計な引き伸ばしもない。ラノベの引き伸ばしに慣れてるせいで違和感があるけど、4巻で起承転結するのがちょうどいいのかな……。何はともあれお疲れ様でした。コウスケのほうも追っていきますよ!