ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー

ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー (電撃文庫)

ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー (電撃文庫)

読了。

ひととおり日時やパーティの内容を説明すると、一郎はグッドラックを締めた。そして最後にぽつりとつぶやいた。
『……なぁに、世の中は悪い人間ばかりさ。この私を見ればわかるだろう? 社会を強く泳いでいくには、細かいことなど気にしないのが一番さ』


おお、これは面白かった!
本棚の容量がパンクしてるので新人に手を出さないと決めていたのですが、積読がなくなってあまりに暇だったので、電撃の新人から一冊だけ購入。これは当たりでしたね。何が良かったって、先が気になって読みたくなるって感覚を久しぶりに覚えたこと。やっぱ下克上モノというか、底辺からの脱出(文字通り) は燃えるってことでFAですね。
中二病的な名前のセンスも悪くありません。《狂える二律背反の死神ルナティック・ザ・デス》 なんて、大仰すぎてちょっと引くくらいですが、これくらいストレートなほうが中二心を良い塩梅に刺激するのかも。逆にいまひとつだったのは、「実は×××××だったのさ!」「な、なんだってー!?」 っていう箇所で、これはもうちょっと自然な形で誤魔化せたんじゃないかと思いました。その反応はちょっと、バレバレすぎて誤魔化してる意味がないんじゃないかと……。そのあたりをうまく騙してくれてたら絶賛するくらいなんですが……まあ、それは今後に期待ですかね。


さっそく2巻の予定も出たようで、これはなかなか期待できそう。



余談。
実は「エスケヱプ・スピヰド」 と迷ったんですが、結局「のうりん」 の絵が好きだったのでこちらに。良かったね切符さん、まともな絵だよ……!(開始数ページで女の子の裸が出るのを見ながら)