ゴールデンタイム 4 裏腹なるdon't look back
ゴールデンタイム〈4〉裏腹なるdon’t look back (電撃文庫)
- 作者: 竹宮ゆゆこ,駒都えーじ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2012/03/10
- メディア: 文庫
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表情など見ることもできない。気持ちを考えることなどできない。万里はただひたすらに、心の一部を引きちぎって捨てるだけ。
血が出る、と思った。
自分の組織だったのだ、確かに。
あーあーあー。まあこうなるよね……。
面白い。すっごく面白いんですが、目立った事件が起こるわけでもなく、本当にただの青春を描いてるだけで、ライトノベル的な要素がさっぱり無い(前の万里がいるくらい) のがちょっと心配。これ、中高生たちはちゃんとついてこれてるんだろうか……。余計なお世話って話ですが。
以下コメント。194頁「なぜならば、自分が一番、自分の無価値さを、自分がここに存在することの害悪を、罪の重さを、知っているから」 はいはい、自意識過剰、自意識過剰……と思いましたが、記憶喪失でアイデンティティがすっ飛んでる以上、万里がそう思ってしまうのも仕方ないんだろうなあ。
妙ちきりんなサブタイもしっくり来て、最後の余韻もまた良かったですね。次も期待。