ゴールデンタイム 4 裏腹なるdon't look back

読了。

表情など見ることもできない。気持ちを考えることなどできない。万里はただひたすらに、心の一部を引きちぎって捨てるだけ。
血が出る、と思った。
自分の組織だったのだ、確かに。


あーあーあー。まあこうなるよね……。
面白い。すっごく面白いんですが、目立った事件が起こるわけでもなく、本当にただの青春を描いてるだけで、ライトノベル的な要素がさっぱり無い(前の万里がいるくらい) のがちょっと心配。これ、中高生たちはちゃんとついてこれてるんだろうか……。余計なお世話って話ですが。
以下コメント。194頁「なぜならば、自分が一番、自分の無価値さを、自分がここに存在することの害悪を、罪の重さを、知っているから」 はいはい、自意識過剰、自意識過剰……と思いましたが、記憶喪失でアイデンティティがすっ飛んでる以上、万里がそう思ってしまうのも仕方ないんだろうなあ。


妙ちきりんなサブタイもしっくり来て、最後の余韻もまた良かったですね。次も期待。