六花の勇者 2

六花の勇者 2 (スーパーダッシュ文庫)

六花の勇者 2 (スーパーダッシュ文庫)

読了。

「これを食うにはコツがいる。まず頭の中から今まで食ったうまい物の記憶を全て追い出す」
額に指を当て、自分自身に暗示をかける。
「そして、こいつが世界で一番うまい食い物だと思い込む。いい感じに自分を騙すことに成功したら……」
目を閉じて、一気に頬張った。


まあ普通に面白いですよね。
いきなり「7人目は私だ」 とかいうキャラが出てきて、そこから過去を追うように話が進むので、1巻のように「誰が敵か、味方か……本当に頼れるのは?」 みたいな展開ではないです。ただそこはそれ、今回も騙し合い、罠の張り合いは行われているので、なかなか楽しめると思います。
ただ、言葉の聖者が作る誓約は本当に言葉通りなのは予想できるし、そこをしっかり決めないモーラはどうかと……。といっても、読者は「本当は怖い○○の契約」 みたいな話をテレビやウェブ上で見聞きしたことがあるから分かる話で、普通に生きてれば騙されるのも仕方ないかな……。それを考えるとアドレットは本当に頭いいな。


おばちゃんおばちゃん言われてるけど、モーラの外見が若くてびっくり。四章の扉絵なんて18歳くらいに見えませんか。