されど罪人は竜と踊る 11 Waiting Here to Stop the Noisy Heart

読了。

「おまえは誰とも心から協力できない」
声には憎悪が混じる。唾棄すべき存在への憎悪。イディスを殺したアンヘリオと、同類のクソ殺人者どもへの憎悪だ。
「殺人という歪んだ快楽しか持てず、人と分かりあい分かちあう喜びを拒否するなら」 怒りの言葉が吐き出されていく。「この世からただ一人、孤独に退場しろ」


っふぅー……。面白かったです。
でも、ながい! NA・GA・I! 面白いけど長い! 26章まで来てるけどまだ完結しないってどういうことなの……。600ぺージ前後×3巻で、1ページあたりの文字数もそこらのラノベの2ページ分はある。普通のラノベを1巻300ページと仮定すると、され竜1本で通常のラノベ4本分なので、血の祝祭編だけで12巻はあることになる……。
12巻は大げさとしても、読むのに7,8時間かかってるし、例えば、ゼロの使い魔を10巻分読むのとされ竜のこの9, 10, 11巻を読むのとじゃ、実質かかってる時間は変わらないと思う。それくらいの密度がある。


とまあ、愚痴はこのくらいにして、感想を。
つっても、見所が多すぎていちいち書ききれない。一章ごとに盛り上がり所がある。20章ではギギナvsカジフチ、21章のロレンゾvsアンヘリオの超級同士の戦い。22章のvsメレニボス。いつもは戦闘描写が面白いのは一部なんだけど、今回は燃える戦闘が多くて楽しかった。特にロレンゾvsアンヘリオvsカジフチ(andペトレリカ) は面白かった。
あとは、コメントが面倒なのでポイントだけ上げていくと、23章のジヴーニャvsチェレシアだったり、25章のvsザッハドだったり、26章のアヌビス二刀流ポルナレフ(※比喩) だったり……。他に、451頁「その愛は哀しすぎる」 や、502頁「全体として無価値なのは分かっているだろう?」 や、526頁「ニドヴォルクにレメディウス、ウォルロットにアナピヤ。魂の王冠を頂く気高いものたちよ」 あたり。


10巻を読んだときはまだ血の祝祭編終わらないのか、と思ってたけど、ここまで来ればまだまだ完結しそうにない。たぶん次もまだ終わってない……。でも、きっと面白い。次も期待です。




余談。
なに? ヨーカーンっておにゃのこだったの? そう言われればそうだったような……いやでも、自分の中のイメージは完全に大賢者イメージでした。