のうりん 5
- 作者: 白鳥士郎,切符
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2012/12/14
- メディア: 文庫
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「ねーケイ。早よお風呂に入ってくれんと、お湯が冷めてしまうんやけ…………ど……」
そこで農が目にしたものは――
不自然に盛り上がったベッド。
床に散らばったエロ本。
不審な挙動。
荒い息。
お、おおう……。
もー、卑怯ですよね、こういうのは。完全にギャグを読む体勢でいたのに(いやもちろん8割くらいはギャグでしたが)、不意打ちで真剣な話されるとさ……。色々考えちゃうよね。
猫が好きで、拾った猫画像を集めてたりするけど、そうやって掻い操りかいぐりしてる間にも殺処分はされてるわけで、保健所で担当してる人は、自分たちと同じように無邪気に犬猫を可愛がることが出来ないんだろうな……とか。そうすると、ぬこぬこ言って猫画像やら猫動画やら眺めてる自分たちって……とか。
まあ、愛玩動物も経済動物も人のためにあるのであって……というより人のほうが種として強いから、人が都合のよいように動物に価値を設定しているだけであって、そうすると動物愛護も、その価値設定の差でしかないってことになる。可愛いと思うのも、可哀想だと思うのも、役に立つと思うのも、害獣だと思うのも、ぜんぶ人間側の都合でしかない。
だから突き詰めると、306頁「どこまでいっても人間のエゴの対立に過ぎないわけだよ。だってそうでしょ? この子たちは自分の意見を言えないんだから」 ってことになる*1。だから生かすも殺すも、どちらが正しいというわけじゃないし、自由にすりゃいいんだよ……っていうとちょっと乱暴な結論だけど、最終的に『人のため』 って点に還元されるという結論は、コアとして外せないはず。
久しぶりに長文書いたけど、どうも伝わりそうにないなあ……。
とりあえず真面目に書きすぎたので、全体的な感想として↓を置いておきますね。
( ゚∀゚)o彡゚ おっぱい!おっぱい!
参考リンク:
第27回 聖なる夜に・・・:のうりんのぶろぐ
今回も、本編に入れられなかったであろう、ためになる話。
( ^^)<しないよとは - はてなキーワード
堆肥の話で、これが全部出てくるかと思って一瞬戦慄した。